2008年5月アーカイブ

何回かホームセンターや東急ハンズへ足を運び、試行錯誤で完成したのが

下の写真の試作品です。スチールの板を繋ぎ合わせて保護用のパッドを貼

っただけのシンプルな構造で見た目は悪いですが、実際にロングボードを

載せて運んでみると思いの他持ち易い。当時を振り返ると友達連中も最初

は僕が変なモノを作っていると思っていたようですが、実際に持ってもらうと

「使える」という意見が多かったです。この試作品は実際に海に行ったときも

自分自身で使ってましたが、時々どこで買ったのかと聞かれたり、ビーチで

ボードを載せていると珍しがって見に来る人もいました。


 

TheVeryFirstModel.JPG

そんなことで次第にこれは製品化できるのではないか、世にデビューさすこと

ができれば、きっと世界中のロングボーダーに喜んでもらえるぞと思うように

なり、製品化を具体的に検討することに。

とは言っても起業などしたことがない自分にとっては、製造も流通もノウハウ

はありませんでしたし、無論資金力だってないわけで一朝一夕に始められる

わけがありません。

そこで、今思うと素人的な発想だったかもしれませんが、特許を取得できたら

やりようがあるかもしれないと考え、先ずは特許申請をすることにしました。

年前のことです。

そこで、キャリア本体に開閉可能なスタンドを付けてみてはどうか。

海の駐車所なのでよくスタンドにサーフボードを乗せて、WAXをかけて
いるサーファーをよく見かけますが、サーフボードというのは表面は大変
傷つき易く、ちょっとした砂利やコンクリートにあたっただけでも小さな
傷になったり欠けたりします。ですから海に着いて車からボードを降ろし
て下に置くときはそれなりに気を使うものです。
そんなシーンでボードをサッと置けて、しかもそのままキャリーになって
しまうスタンドがあれば重宝されるのではないか?
海から上がってきた時だって砂が着かずに置ける、夏だったら友達と皆で
長時間ビーチで寛ぐとき、砂も付かない、太陽熱でWAXが溶けてしまう
のも防げる。
いくつかの閃きから、それまでのキャリアという単一機能の発想から色々
な使い方ができる多機能型のツールにしてみようという発想に変わったわ
けです。そうなると、もっともっと色々な使い方ができるのではないかと
思うようになり、手つくりの試作品を作るにあたり3つのコンセプトを
定義しました。

・ボードが楽に持てること、長距離でも楽に運べること。
・駐車場、ビーチで邪魔にならずスタンドとして使えること。
・自宅でもスタンドや収納ラックとして使えること。

 

近くのホームセンターへ行き、収納ラックを組立てるようなスチール製
の金属を買ってきてJ字型にしたものを二つ作り、更にその二つを40
Cm程の金属板で繋ぎ、その下方にグリップバーを着けてみました。
ボードを乗せて持ってみると一応素手で持つよりははるかに持ち易く、
頭の中にあった構想は正しく比較的簡単に実現できそうなことが分かりま
した。
ところが、実際に作って使ってみると新たな課題もいくつか見えてきたの
です。
具体的にはこのキャリアにボードを乗せる時と地面に置く時が不便。
ボードを乗せて抱えてしまえば、それはそれで楽に持てるのですが、問題
は持つ前にボードを乗せたり持っている状態から地面に置く時、ロングボ
ードは重いので非常に扱い辛い。
分かり易い例えで言うとスタンドのない自転車みたいなものです。

ロングボードの幅ってどのくらいあるのか。
ボードのスタイルによって色々ありますが、一般的には一番幅の広い
中心部は最低でも50Cm以上のものが殆どです。一方腕の長さは
身長170Cmの男性の場合同じく50Cmくらいですが、ロングボード
は厚みがあるので脇に抱えるのはやっとというところです。これが小柄
な人や女性ですともっと厳しくなりますし、更に風が強い日なんかは
ビーチでの持ち運びも大変な仕事になってしまいます。ショートのように
片手では支えきれず、写真のように両手で持たざる得ない形になります。。
ロングを持っている人は誰でも経験したことがあるのではないでしょうか。
さて、キャリアの構造ですがボードのレール部分を手で持つようにU字
型の金具で引っ掛け、その金具を腕が届く位置で持つことができれば
ボードを楽に持つことができる筈と考えました。ひらめきというほどの
大それたことでもなく、非常にシンプルな思いつきです。

 

  080511BLG.JPG 

サーフィンは30年前にハワイに行った時に魅了されて始め
ましたが、3年前に9フィートの短めのロングに切り替えました。
海の中ではショートより楽だし面白いですけど、丘での持ちは運び
は結構大変だなぁというのが最初の印象。特にポイントが遠い場合
や風の強い日なんかはボードを運ぶだけで一仕事。ジャスト9フィート
はロングとして短い方ですが、もっと長い9'5"くらいになると
少なくとも身長170Cmの私では脇に抱えて片手で持つことは相当
辛い状況になります。


 

080506BLG.JPG その当時にふと思いついたのが、もっと楽にロングボードを持ち運べ
る道具はないのか?早速ネットで探してみるものの、この誰もが感じ
そうな課題のわりにはイメージするような商品は見当たらず、不思議で
なりませんでした。友人連中に聞いても確かに持ち辛いと言うけど、
世界中にロングボーダーは困っていないの?
そこで、それなら自分で作ってしまおうと思いホームセンターで揃え
られるもので作れる「ロングボードキャリア」の設計を始めたわけです。